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もっと地域の材を有効に使わなくてはならない。
昨今「カーボンオフセット」に代表されるように、森林のCO2吸収力にとかく注目されていますが、我々が生活する上での森林の重要性はもっと深く広いところにあります。
森があるから川がある。
川があるから海がある。
海があるから雲がある。
雲があるから雨が降る。
雨が降るから森がある。
森があるから川が・・・。
上記のように、我々が暮らしている環境はすべて繋がっております。
環境の根幹である森を守るには、適度に木を伐採し、有効活用することが必要です。それは我々が生活を営む上での「環境を守る」ことでもあり、快適な生活を永続するためにとても大切なことです。
しかし残念ながら、今の日本の現状は、森を保全できているとは言えません。
現在日本の人工林1000万ヘクタールのうち、年間に手入れ(間伐等)が行われているのが約30~40万ヘクタール。
森林(人工林)は10年に1回は手入れを入れる必要があるのですが、現状では30年もかかってしまう計算となり、とても手入れが行き届いているとは言えません。
さらに、日本の森林蓄積(立木)は約45億立方メートルあり、それらは毎年約9000万立方メートル以上の勢いで成長して増えておりますが、現在消費されている国産材はたったの約1800万立方メートルです。自然増の5分の1しか使われてないのです。
これでは、森が守られません。
森が守られないと、川も、海も、空気も風も雲も、繋がっているものすべて・・・。
我々の環境がどんどん荒れてしまいます。
一方で、
「環境のため国産材・地域の材を使いたい。だけど価格は?品質は?納期は?」
「そもそも、どこに頼んだらいいの?」
という方が多いのも事実です。
そのような声にお答えすべく、
「皆様に国産材を安心・安全に利用していただけるように全力を尽くす」
それが我々に与えられた使命と思っております。
日本は林業発展途上国。
ただひたすら「坂の上の雲」を目指して、登っていかなくてはならない。
日本は残念ながら「林業・製材業発展途上国」です。
林業先進国であるドイツ・オーストリア・フィンランド等にくらべ、素材生産能力は20分の1とまで言われております。
前述の通り日本には森林資源が余るぐらい豊富であるに関わらず、国内で消費される木材の76%を外国産材に頼っており、このままでは日本の森は荒廃してしまいます。
我々は山口県長門市という地域の、小さな小さな木材屋ですが、自然環境はじめ地域に「直接」貢献できる業務に従事している人間として、誇りを持って職務にあたっております。
とある製材技術のセミナーにて、農学部で有名な某大学院の先生がフィンランドの技術をとても褒めていました。一方で日本の工場,機械設備は非常に遅れている、という話もされました。
そこで私は、
「製材業において、そもそも日本は後進国なのですか・・・?」
と質問したところ、予想をはるかに超える回答が返ってきました。
「フィンランドでは「製材業」だが、日本は「製材業」でない。とてもじゃないがインダストリー(製造業)とは言えない。」
「日本で優れているところは、職人の、役物(節が無い材など)を取る目だけは優れている。」
「フィンランドの製材工場では、日本で言う東京大学等、一流大学のMaster(修士課程)を修了した人材が工場長として必ずいる。」
(→つまり、日本の製材業に従事している人で、そのような優秀な人間はいないだろう、ということです。)
私は頭をハンマーでたたかれた思いがし、業界に従事している人間として、悔しくて悔しくてたまりませんでした。
ですが、その大学院教授の先生は、現実をそのまま正しく教えてくださったのです。
(大変感謝しております。)
その時思いました。
我々は明治時代の日本、坂の上の雲だ。
プライドを捨て、ただ森林のために、地域の木材を使いたいと言っていただける方のために、愚直に技術向上に努め、いつか先進国等に追いつき、「山口県の木材屋にこんな会社がある」と認めていただけるようになりたい。
そうして、共感してくれた人たちと会社を立ち上げました。
平成版「坂の上の雲」をめざし、ただひたすら前をのみ見つめ、技術向上のため駆け上る集団でありたいと考えております。
代表取締役 近藤友宏
※国産の木材製品が海外産に劣っているわけでは決してありません。欧米は石造の建物で、住宅でも土足の文化のため、製品の綿密さなどでは上回っていると思います。ただ、工業製品としての技術(規格品を安価に大量生産する等)はまだまだ及ばないということです。
この世の万物はすべて通ず。
森林資源は我々の生活環境にすべて繋がっており、また我々の生活環境が森林資源に影響します。その循環する業務を担う立場に誇りを持つこと、我々のビジネスモデルである「川上から川下まで一貫して関わる」ことへの誇りを社名に込めました。
若し夫れ春去り夏来り秋と更わり冬と換わるは、四時の法度なり。
日暮れ夜継ぐは、一日の則なり。
宇宙間の森羅万象一つとしておのづから法度を有せざるはなし。(坪内逍遥)
社 名 | 株式会社シンラテック |
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設 立 | 昭和34年3月 |
代表者名 | 24名、パート2名
[ 正社員(男:22人 / 女:2人) ] |
資本金 | 3,000万円 |
売上高 | 30,000万円(2015年度実績) |
事業内容 |
製材業 / 木材加工業 / 林業 / 一般建築業 |
住 所 | 山口県長門市日置中758-131 |
web | http://sinlatech.com |
TEL | 0837-37-5001 |
FAX | 0837-37-2155 |
資格登録 | ◯ 一般社団法人「緑の循環認証会議(SGEC)」CoC管理事業体 (JAFTA-W120) ◯ 合法木材供給事業者(山口木協合法第17号) ◯ 山口県製材業者(第132号) ◯ 一般建設業許可(山口県知事 般ー22 第20570号) ◯ 一級建築士事務所(山口県知事登録 第2795号) |
加盟団体 | ◯ みなとモデル二酸化炭素固定制度登録事業者 ◯ 社団法人山口県木材協会・社団法人山口県建築士会 ◯ 一般社団法人「健康・省エネ住宅を推進する国民会議」 ◯ 一般社団法人「山口県ビルダーズネットワーク」 ◯ ながと大津商工会 など |
昭和34年3月30日 | 山口県長門市仙崎にて、長門チップ工業株式会社 創業 |
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昭和63年9月22日 | 会社を現住所 山口県長門市日置中758-131 に移転 |
平成22年2月8日 | 社名を「株式会社シンラテック」に変更 (新規事業として、木材加工業、建築業を開始) |
平成22年12月1日 | 木材製材・加工工場を新設(事業費1億円) |
平成24年1月27日 | 東京のフローリング専門店と代理店契約・取引開始 |
平成24年5月18日 | 緑の循環認証会議(SGEC・森林認証)管理事業体に登録 |
平成25年10月9日 | 「シイの木フローリング」が、やまぐちブランドに認定 |
平成25年11月1日 | みなとモデル二酸化炭素固定制度登録事業者 |
平成26年3月15日 | 木材乾燥設備を増強。木材乾燥能力3倍に。 |
平成27年7月1日 | 林業機械を導入、林業士2名雇用。自社内で6次産業化へ |