2012年7月アーカイブ

実はわたし1年間ですが、大阪に住んでいたことがあります。

田舎の山口県長門市を出て最初に一人暮らし(寮生活)した街です。

 

かれこれ18年前になるわけですが、もう大阪の文化を完全に忘れていました。

正直、「少し怖い街だなぁ。東京のほうがほっとするよ」と思っていました。

 

でも、そうではなかったのです。

懐かしく、心温かい文化を思い出しました。

 

バスに乗り、停車場についたときです。

市バスの運転手さんが、降りられる方一人ひとりに

「ありがとう」と言ってました。

おそらく降りる乗客も運転手さんに「ありがとう」といっていました。

 

梅田でラーメンを食べてました。

店員さんがお客さんにラーメンを運んだとき、

お客さんが店員さんに「ありがとう」と言ってました。

お客さんが店員さんに、ですよ。

しかもほぼ全員。

 

通常は「すみません」(エクスキューズ)というところを、

大体が「ありがとう」という関西圏の文化を思い出し、

何か人として忘れているものを思い出した感じがしました。

 

大阪、懐かしく、いい街です。

私もこれから「すみません」から「ありがとう」に変えようかな・・・

 

 

 

この日はサウンドウッズさん主催の、

「誰が日本の森を救うのか2012」に参加しました。

 

facebookでこのセミナーを知って行きたいとは思いつつ、

大阪なので無理だ・・・とあきらめていたのですが、

㈱ビシュウさんの見学と伊藤立平建築設計事務所さん訪問日程と重なり、

前日大阪(十三)泊で参加できることになりました。

 

このセミナーの講師である、

赤堀楠雄さん・田中淳夫さんの本や記事を読み、

一度はお会いしたいとかねてより思ってましたので、

ようやくそれが実現しました。

(なお赤堀さんとはfacebookで会話済みです;;)

 

残念ながら田中さんは東京公演のみということで発言はほとんどされませんでしたが、

赤堀さんは現在林業の抱える問題点をスパッと伝えられました。

 

私もいろいろと思うところはありましたが、

国産材が価値を生み出す「ニッチ」な分野を数多く作り出した上で、

有力なものを成長させる努力をすれば、

それはニッチでなく新たな木材市場を生み出したといえます。

 

それは

役物?

色つや?

香り?

規格外サイズ?

 

当社も何か生み出したい。

生み出して、山林に高付加価値をつけたい。

林業・製材業従事者が誇りを持てるようになりたい。

 

そのためには独自のニッチを創り、一定の市場を生み出すことです。

 

やってやるぞー!

愛知県春日井市を後に、大阪に向かいました。

 

この日、建築家の伊藤立平(イトウタッペイ)さんと17:30に会う予定でしたが、

そもそも名古屋17:00過ぎの新幹線に乗って間に合うわけが無い。

結局18:30になってしまいました・・・。

「遅い分には全然かまわないよ」と言ってくれましたが、反省。

 

伊藤さんには私からアポイントをとり

当社の製品が何か役に立たないか、意見交換させていただきたい

という一方的なお願いをしたのですが、快くOKをいただきました。

とは言っても、半分ビジネスですが半分はプライベートです。

 

実は伊藤さんは私の1級上の先輩で、昔いっしょに英語劇をやっていた関係で、

「おー、久しぶり。いいねぇ、会おうよ」というノリで会っていただきました。

お会いするのは10年ぶりぐらいです。

 

さっそく、長門からもってきた木材サンプルを渡して・・・、というわけにはいかず。

まずお互いの近況・仕事の状況を話しているうちに19時を廻り、

伊藤さんの奥様が料理を用意してくださってましたので、

舌鼓を打ちつつ、ビールも入り・・・

 

そうなるとひたすら昔話です。

 

10時を廻ったところで本題の話です。

 

当社は(私は)木製品の企画・マーケティングが非常に弱いのですが、

(この点に関しては田舎に居る分、どうしても不利だと思っています。)

それならセンス有る設計士さんに企画してもらったほうが良いのではと考えていました。

 

結果、「ある材料」をどうか有効活用してほしいというこちらのニーズと、

価格がリーズナブルで「変わったもの」かつ「しっかりしたもの」を探されてたニーズがマッチし、

まず1現場で採用していただけることになりました。

私では、考えつかないような使い方をしていただけそうです。

 

これを機にさまざまな連携が取れれば、と期待していますし、

また地元にも何かしらで還元できればとも考えています。

 

新たな楽しみがまた増えました。

立平さん、奥様、ありがとうございました!

この日は「とある」方々といろいろな意見交換をさせていただきました。

(諸事情によりどのような方々かは伏せます)

 

その中にはかなり衝撃的な話が数々ありましたが、

一番は「他県が山口県の山を狙っている」というものでした。

 

実は山口県はそこそこ森林資源が豊富です。

(47都道府県中、森林蓄積量は10番目ぐらい)

そのわりに消費量は全国でも下位のほうに位置づけられています。

 

一方で、九州などの林業先進地では、

今のペースで伐採を続けるとやがて資源が減ってくることが予想されています。

 

植林しても使用できるのは数十年後。

自分の県で材が不足すれば近くの豊富な素材を狙うことは十分ありえます。

その動きがありそうだ、という話でした。

 

当社はこれから林業に参入する予定ですが、この話はとても脅威です。

のんびり構えるわけにはいかず、計画をしっかりと練らなくてはなりません。

 

そういえば住宅業界も同じことが言える、と聞いたことがあります。

 

九州中南部の木造在来工法・地場工務店がどんどん北上しているそうで、

福岡まできて販売数を増やしているそうです。

 

山口県まで来るのも間近、ということで県内ビルダーさんたちが脅威を感じていらっしゃり、

協力できるところは協力しようということでした。

 

これはビルダーに材料を供給する製材業も当然脅威になります。

 

林業・製材業ともに県内で良い競争をすることはいいのですが、他県の脅威が迫っています。

 

時間はあまりないと個人的には思っています。

言い訳ですが・・

ここのところいろいろと経営判断が難しい課題があり、ブログが止まってます。

備忘のためにも早めに書くようにします。

 

この日は待ちに待ってた院庄林業様の見学です。

先日のブログでも書きましたが、

当社の製材機を納品していただいた静岡県の大井製作所様からの案内で、

新乾燥方法の説明会を兼ねてのものです。

 

内地材製材の日本トップクラスの会社を見れること、

これから主流になるであろう乾燥方法の説明が聞けるという、

2度とないであろう絶好の機会ということで2名で伺いました。

 

この会には全国から来られていました。

中国地方は元より、

福島から、和歌山から、四国から、鹿児島などなど・・・

中には誰もが知っている会社の方(社長本人)もいらっしゃってました。

 

その方々とは軽く情報交換もできて良かったです。

(できれば泊まっていろいろ教えを請いたかった・・・)

 

さて、肝心の内容ですが、

まず残念だったのが写真はもとよりメモ書きも禁止されたことです。

院庄林業様というトップクラスの会社に対し、

これまた全国区の会社が数多く来られたため、しょうがないことです。

 

また、新乾燥方法についてもブラックボックスのところが多く、

これから本格的に量産体制に入り、データ収集ができたところでの公開になると思います。

これもしょうがないのかもしれません。

なにせ、この乾燥方法を開発された河崎弥生先生が

「いや~、この乾燥法の実用化に10年かかっちゃったよ」

と言われたぐらいです。

院庄さん、大井さんもかなり出費したでしょうから、

そうそう安易には出せないだろうな、と思います。

 

これだけだと残念な会、というところですが、

院庄林業さんの工場は目に焼き付けました。

 

・すべての器具等に名前が付いて置き場がある

・毎日の目標がホワイトボードに記載

・前日の反省もホワイトボードに記載

・全員ヘルメット

・・・etc

 

なお、院庄林業様の様子は林災防のDVD等でもみることができます。

工場長の方はかなり知見があり、研究熱心だったことも印象的です。

もし機会があり、許可をいただけるならいつか社員と行きたいと思いました。

 

しかし新乾燥方法の展開が見ものです。

国産材が低迷している今だからこそ、

願わくは早く広めていただきたいと思っております。

 

 

なお、近畿圏トップクラスの製材大手、Y商店様のご担当の方と名刺交換をした際、

「あー、シンラテックさん。ブログみてますよ」

と言われてびっくりしてしまいました。

 

これからはもう少しきちんと書こうと思います。。。。

 

本日パートの方が辞められました。

 

理由に関してはいろいろ考え方もあるでしょうが、

要は「お互いの価値観の相違」ということだと思います。

 

パートということで気軽に面接採用してしまった私にも責任があり、

振り返れば結果双方にとって良くない雇用関係だったと思います。

結果として、彼にとっても当社にとっても無意味な半年でした。

若い彼の半年間は、人生において大変重要ですが、

これ以上引っ張って無駄な時間を増やさないでよかったとも言えるかもしれません。

 

さらに大変残念ですが最後も挨拶する間もなく、何も言わず走って出て行かれました。

「地域に貢献する会社」を目指す私にとっては厳しいものがありました。

勉強の機会や、仕事を覚えてもらおうと何度かトライしただけに残念です。

今回の件、反省すべきは反省し、次にはこのようなミスマッチが起きないようにしなくてはなりません。

 

このパートの方の件で、やはり雇用は当社の場合

「何でもやります!」というような前向きな方でないと合わないと再確認しました。

またパートではなくYYジョブサロン等にも再度掲示し、正社員を募集したいと思います。

 

興味を持っていただけるよう努力をして、良い出会いに期待します。

 

 

・・・、

どうでもいいのですが、そういえば今日私の誕生日でした。

40歳まであと3年。

「地域に正しく貢献できる会社へ」

今のペースでは間に合いません。

 

気を引き締めねば。

この日は林業の調査で、「カルスト森林組合」様の現場を見学させていただきました。

(当社の山林部責任者のMさん+1名)

当社のある長門市は「西部森林組合」様管轄なのですが、

若くて県からも表彰された隣町のカルスト森林組合様の現場をかねてから見たいと思っておりました。

「知人のつて」を頼り、この日実現したわけです。

 

カルスト森林組合様、本当にありがとうございました。

 

チームリーダであるKさんの、

・考え抜かれた効率の良い伐採工程

・班員を率いるリーダーシップとカリスマ性

・目標数値を何が何でも達成するという責任感と厳しさ

・市場にあわせた採算計算の方法

さらには、

・林業(間伐)に対しての理念と、それに対し実行していること

まで教えていただきました。

 

Kさんには、素直に1社会人として尊敬できる方です。

林業の勉強に来たにかかわらず、

Kさんを見て、恥ずかしながら自分にはまだまだ至らない点が多いと再認識いたしました。

私にはまだまだ修行が足りません。

 

さてカルスト森林組合様には、すごく華のある方がいらっしゃいます。

リーダーのKさんも若くすばらしい方なのですが、

山口県の「林業女子」、カルストの少女?さんです。

「緑の雇用」制度でこの世界に入られて2年目の方です。

 

あまりくわしくは書けませんが、

まず年齢はとても若く(お酒は飲める歳です;;)、

もともと美容師だったのを、「私にはこの世界はあわない」ということで林業に身を投じられたそうです。

外見は小さく本当に華奢そうなのですが、男顔負けの作業量をこなされるそうです。

チェーンソーもぶんぶん使われますし、

フォワーダを乗りこなしていらっしゃいました。

 

普通の人が見たら、「こんな小さくてかわいらしい子がなぜ林業?」と言われると思います。

私からすれば、よくこの世界に入ってくれたと思います。うれしい限りです。

 

個人的はこの「カルストの少女」をマスコミ等に取り上げていただいて、

もっと一般の方に山口県の林業に目を向けていただけたらなぁ、と思ったりもしています。

 

1年で体重が8kg落ちたそうですから、その点も含めて、マスコミの方どうですかねぇ。。

もちろんご本人の許可が必要ですが、非常に華のある方です。

山口県の林業のために、ぜひ表舞台に出ていただきたいなぁ。

山口県立図書館のリファレンスサービスを利用させていただいて、

椎の木の強度等を調べていただきました。

 

「建築材料ハンドブック」という本にでていました。

 

板目面の堅さを見ると、椎は他の樹種に比べ圧倒的に堅いことが判明しました。

 

杉の3倍

桧の2.2倍

松の2倍

楢の1.6倍

 

一般的に手に入る木材で、椎より堅い木は「樫」だけでした。

さすが樫は木に堅と書くだけありますね。

 

ここのところ木材を圧縮させて作られたフローリングが公共工事等で見られますが、

強度を見ると椎とあまり変わりません。

 

また、シイの実は坂本竜馬がしょっちゅう食べていたという逸話もありました。

 

「竜馬が好んだ実がなる堅いフローリング」

 

なんだか楽しみになってきました。